カナダの不動産サービス企業コリアーズ・インターナショナル・ミャンマーが発行した 2018 年第1四 半期のマーケットレポートによると、ヤンゴン市の高級小売スペースは 32 万平米を超え、賃料が多少 下落したものの今後2〜3年は毎年平均的に上昇する可能性があるという。
2018 年第1四半期の新設スペースは、1万 6,000 平米で昨年同時期から5%増加した一方、賃料 は 90%程度の平均 32 ドル(=約 3,520 円)と 2017 年の第3四半期から約 3.5 ドル(=約 385 円)下 落した。
新設予定のショッピングセンターも多数あり、今後2年以内にさらに7万平米程度増える見込みだと いう。借り手は引き続き多く、今後2〜3年程度は4〜5%の賃料上昇が予想される。同レポートによる とヤンゴンのショッピングセンターにおける賃貸面積の 55%を衣料品および日用品が占め、食品お よび飲料 11%、専門店5%、健康・美容7%、その他 11%と続く。ヤンゴン市では新しい建物の増加 とともにショッピングセンターも増えており、新たなサービスや創意工夫が求められている。
ヤンゴンの賃料は、大きな流れとして下落傾向にあることは、何度も触れられてきた。2018年度第1四半期のマーケットレポートによれば、賃料は対前年 10%ほど下落し、半年前からも、10%程度下落しているとのこと。一方で、高級小売スペースの延床面積は 32万平米を超えるなど、増加の一途を辿っており、今後もその傾向は続くようで、今後2年間で 7万平米ほど増える見込み。つまり供給量は増えており、更に増え続ける。需要については、まだまだ多いため、小売スペースでは、賃料上昇が予想される、とのこと。
確かに、新しいショッピングセンターを見ると、ほとんど空きスペースはなく、空いてもすぐに埋まっているような印象が強い。面白いのは、それに続く情報で、衣料品・日用品 55%、飲食品 11%、健康・美容 7%、専門店 5%、その他 11%との情報。確かに圧倒的に 衣料品や日用品のスペースが多い。中には、学校や子供用の遊具スペース等もある。どのショッピングセンターでも、飲食・衣料品ともに、だいたい同じようなお店が並んでいる印象が強い。今後、それぞれのショッピングセンターならではの特色が出ていくこともあるのだろうか。