オムニ・フォーカス社は、ヤンゴン国際空港からヤンゴン中央駅までの区間を運行する「YBS 空港シャトルバス」を6月 22 日から運行開始した。
空港利用者や空港従業員の移動を円滑にするため、シャトルバスの運行を開始したという。同バスには 36 席あり、運賃は一律 500 チャット(=約 40 円)。同区間には 13 カ所の停留所を設けており、 21 日の朝5時から 12 時まで試運転した結果、空港から中央駅まで約2時間半かかったという。通勤時間帯はさらに時間がかかると予測されている。
運行ルートはヤンゴン国際空港~8マイル交差点~ガバエーパゴダ通り~ミャンマープラザ~動物園~ヤンゴン中央駅となっている。
ヤンゴンへ到着した観光客の多くは、ヤンゴン市内へと向かうことになる。これまで、市内への交通手段としては、タクシーに乗るか、事前に車を手配しておくしかなかった。そこに新たな格安の交通手段としてシャトルバスが導入された。空港からダウンタウンへのタクシー相場は、1万ks程度(約800円)だが、シャトルバスは500ks(40円)と、実に20分1の値段。ヤンゴン国際空港のすべてのターミナルを経由し、市内に向かうため、どのターミナルに降り立っても、乗り込むのは容易だ。
しかし、一部 かなりの渋滞エリアに突入することもあり、日中であれば、それなりに時間が掛かりそうだ。出発する時間帯や曜日にもよるだろうが、平日の朝や日中のダウンタウン行きは、タクシーの倍近く時間が掛かる覚悟が必要かもしれない。料金的には圧倒的に安く、乗り心地もそれほど悪くないはずなので、時間的余裕があれば、試してみてもいいだろう。
認知度はまだまだ低く、利用者も少ないと思われる。空港を降り立てば、タクシー運転手が我先にと声を掛けてくるため、シャトルバスの存在を知らないままタクシーになる観光客も多くいるだろう。認知度が高まり、シャトルバスサービスの運行が、短期間で終わる事なく、路線拡大等に繋がり、さらに利便性が増していくことに期待したい。