ヤンゴン中心部のマハバンドゥーラ公園で4月8日、プラスチックゴミ削減のための啓発イベントが開催された。
イベントではゴミ問題に関する劇が披露され、「25年前と比べてプラスチックゴミの量が10倍以上に増えている」「プラスチックが無いと生活できなくなってしまっている」などといった現状が訴えられた。
イベントを主催したヨマ銀行の担当者は「交通の便が良くなり、都会でしか手に入らなかったプラスチックが農村部にもたくさん入るようになった。ただゴミが増えるばかりの現状を危惧しており、多くの人に危機意識を持ってもらうためにこのイベントを開催しテイル」と話す。
イベントは今回で7度目の開催。今後マンダレーやネピドーなど、全国15カ所を巡回予定だという。
ヤンゴンでも、先進国同様にゴミ問題への意識が高まりつつある。今回のイベントはプラスチックゴミ削減を掲げたものだが、これまでにも各方面で様々なゴミをテーマにした活動が行われている。
農村部に行けば、ヤンゴンなどの都市に比べて、プラスチックゴミが少ないのが現状だが、都市化が進むにつれて増えていくことは明白。
世界中で、プラスチックストローの使用をやめる動きが生まれているが、ミャンマーでも徐々にそうした活動は増えており、竹ストローを見かける事も多い。
そもそものごみ処理能力が追いついていない現状もあり、そこにアプローチするスタートアップ企業「Recyglo」は、最近注目を浴びている。
HerBESTが2年ほど前から毎月開催するイベント「CleanYangonGreenYangon」や「TrashHeroMyanmar」などの気軽に参加できるイベントも開催されている。
一部が動くだけでは解決できない社会的な課題だけに、大勢を巻き込んだイベントを通じて市民の意識が高まる事に期待したい。