HABIフェア過去最高出展者にASEAN地域からも
10月12日から14日の3日間、マカティ市のGlorietta Activity CenterでHABIフェアが開催されました。HABIフェアでは、フィリピン製の繊維製品、伝統的な織物、綿がメインコンテンツとして展示され、 見本市にはここ数年のHABIフェアで最も多い80以上の出展者が参加しました。ブルネイ、ラオス、インドネシア、ミャンマー、マレーシア、ベトナムのASEAN地域からは繊維出展者が初めての参加となり、賑わいを見せました。
共同開催を行ったのは、Maribel Ongpin氏とHABIフィリピン繊維協会。元々このフェアは、カリンガ州、イフガオ州、ミンドロ島、イロコス地方、サマル島、バシラン州ヤカン族の先住民の織物の技を紹介することを目的としています。
フェアを通じ、伝統の文化と技術の重要性を説く
メトロマニラの消費者市場は、長年合成繊維の使用を検討し、国内の織布を変える多くのアイデアや可能性を引き出してきました。今回の見本市は展示・販売だけではなく、地球に優しい資源の利用とその持続の可能性を印象付けるものです。また何世代にも渡って長年継承されていく「伝統文化」「伝統技術」を守る重要性についてのメッセージも込められています。
HABIフェアのプログラムの中では「天然素材のみで作られた衣類を使ったファッションショー」も開催され盛り上がりを見せ、天然素材の持つ表現の可能性を提示しました。ファッションのスタイルとエレガントさの表現の幅は広く、多くの観客から賞賛を受けています。
初のコンテスト開催にも大きな注目
フェアの見所は、ワークショップと持続可能性に関する講演を除き、piña織物の初めてのLourdes Montinola賞です。Montinola氏は、パイナップルの生地の国宝化に関する書籍「Piña」を執筆しました。
このコンテストには、革新的な方法での布の織り、染色、刺繍、装飾をする職人が参加しました。受賞者として表彰されたのは、Heritage Arts and CraftsのArlene Tumbokon氏、the De La Cruz House of Piña のUrsulita de la Cruz氏、La Hermania AtelierのAna Legaspi氏。受賞作品はフィリピン人の誇りとなるでしょう。