通信局は、携帯電話の輸入業者に対して、Unicode(ユニコード)文字をサポートする端末のみを輸入するよう指導した。同局によると、現在導入が進められている e-Government(電子政府)の方針に則るも ので、国際的な標準に従った手法が求められているという。
国際的にはユニコードによる入力方式の使用に統一されているのが一般的だが、ミャンマー国内 では、Zawgyi(ゾージー)系の入力方式が広く使用されている。ユニコードへの統一にあたっては、 ゾージー系使用者の利便性への配慮も重要とされている。
ユーザーの多くは、スマートフォンに Zawgyiキーボードアプリを入れて、文字入力時にはZawgyiキーボードを利用するのが一般的だ。Zawgyiで入力した文字は、国際基準のユニコードとは異なった表示がなされる。文字コードが異なるため、双方の互換性はない。
Google等で、Zawgyi入力をして検索してもヒットしないため、Google検索の利用は少なく、検索する人も英語のみで対応しているのがほとんど。そのため、多くの企業はZawgyiが表示されるfacebookを利用しているのが現状だ。
Zawgyiフォントの蔓延がミャンマーのウェブサービスに歪みを与えているともいえる。とはいえ、多くのユーザーが利用しているのは、Zawgyi。その移行過程には様々なトラブルも発生するだろう。ユニコード化されていけば、ウェブ関連ビジネスもさらに一段と伸びていく事は間違いないが、まだ時間はかかりそうである。