インドネシア人学生を対象にした「第25回日本留学フェア」が開催
インドネシアの東ジャワ州スラバヤ市、中央ジャカルタにて、日本留学に関心を持つインドネシア人学生を対象にした「第25回日本留学フェア」が開催されました。
9月29日と30日の2日間に渡った開催で、日本の大学や専門学校、日本語学校がコースや奨学金制度などを紹介しました。今回の来場者数はスラバヤ市1460人、ジャカルタ3855人、計5315人が集まり、過去最高を更新して賑わいました。
主催は日本学生支援機構(JASSO)。スラバヤのスクエア・ボールルームに41機関、ジャカルタ・コンベンション・センター(JCC)に75機関がブースを構えました。これまでの最高来場者数は2015年の計5305人で、内訳はスラバヤ1190人、ジャカルタ4115人。過去最高を僅かにですが越え、インドネシア国内における日本留学への関心の高まりを示す結果となりました。
参加者の増加はインドネシアでの所得の増加に比例の見通し
来場者はジャカルタでは減少した一方で、スラバヤでは増加の傾向に。JASSO留学情報課課長補佐の宮井朋宏さんは
「インドネシアの地方での所得が上がり、日本留学が可能な世帯が増えたことと、イベント自体の認知が広がった結果」
だと分析しています。
インドネシアにおける日本語学習者数は74万5千人(国際交流基金15年度調査)で、中国に次ぐ世界2位を記録しています。その一方でJASSOの調査によると、日本に留学しているインドネシア人は5495人(17年5月1日時点)。これは全体の約2%にすぎなません。
この結果から国内で学習する生徒が大半を占める現状がうかがえると共に、宮井さんは「ここ2~3年で理系の大学院を目指す人から、学部生、専門学校を目指す人まで間口が広がってきた。今後も伸びる余地は十分にある」と指摘しました。
JASSOでは本イベントの公式ページも記載していますのでこちらもご参考ください。なお本事業は「日本インドネシア国交樹立60周年記念事業」の認定を受けています。
今回初出展した山手日本語学校(埼玉県川越市)は、今年からインドネシア人募集を本格化しています。事務局の谷口奈津子さんによりますと、「今後経済が伸び、所得が高まればさらなる需要が期待できる。初参加だったが、想定よりはブースに人が集まり、関心の高さを感じた」とのことです。