自然のものを作り変える プラスチック削減プログラム
ダバオ市水道局(Davao City Water District、以下DCWD)は、都市内のプラスチックごみを削減する「2Big」キャンペーンを実施しました。 DCWDの代理スポークスマンであるJovana Cresta Duhaylungsod氏は11月23日の記者会見の際、市民に対しプラスチックごみの提供を呼びかけました。
Duhaylungsod氏は、11月末までに約6,000キロ相当のごみを収集・再利用し、200脚のプラスチック椅子を作ることが目標だと語っています。 同氏によりますと、同社の従業員は当初約4,300キロのプラスチックごみを回収しましたが、市民からキャンペーンへの問い合わせがあった為、市民からの寄付も受け入れるようになったとのことです。
ごみの受け入れは11月29日時点で終了しており、DCWDはプラスチック包装といった柔らかいものから、水道パイプなどの硬質プラスチックなどを回収。 これらのプラスチック椅子は、地元プログラムの一環として同局とパートナーシップを結ぶ私立学校へ寄付される予定となっています。
バランガイ農地ではオーガニックゾーン宣言
また同じくダバオ市のトリル地区に広がるバランガイ Sibulanの農地では、100ヘクタールにわたる有機農業が取り入れられています。 ダバオの農業改革協同組合(Foundation for Agrarian Reform Cooperatives、以下Farm Coop)のPeter Alvarado会長が、11月22日に開かれた記者会見の際に明らかにしました。
Alvarado会長によると、バランガイに住む600人の農民のうち300人が2004年より有機農業を実践しており、現地ではバナナや珈琲豆、カカオをはじめとした有機農産物を栽培して海外に輸出しているとのことです。 Farm Coopはバランガイ Sibulanをオーガニックゾーンとして支持しており、11月20日にダバオ市議会はバランガイ Sibulanをオーガニックゾーンと宣言する条例を可決しています。
これを機に、市内のその他のバランガイに対しても、有機農法の実施を促したいという考えです。 Alvarado会長は、ダバオ市政府と農家協同組合は、より多くの農家を有機農法に転換するように促しており、その為のトレーニングや講義、セミナーも実施していると述べています。自然と触れ自然を生み出し、そしてゴミを自然に還さずにものに作り変えることで繋がるプログラムの一貫は、自然と共に生きるダバオ市民のあり方を現在も象徴しています。