銀行大手HSBCは、「理想的な海外移住国ランキング」を発表しました。子供の教育やキャリア形成、そして老後の暮らしなどを考慮した上でライフプランの中に海外移住を視野に入れている人が年々上昇傾向にあります。経済面から教育面まで、幅広い指標を元にしたアンケート結果をご紹介します。
第1位:シンガポール
第2位:ニュージーランド
豊かな自然に囲まれているニュージーランドは今回も根強い人気となりました。近年は起業における制度が整い、税率の優遇制度が顕著になり、起業家や投資家の移住先として人気が高まっています。
第3位:ドイツ
移民問題で揺れ動くドイツですが、やはり安定した経済と雇用制度は移住者にとって大きな魅力となっているようです。また社会そのものが育児に対して熱心であることから、子供の教育を指針に入れた移住先としては高い人気を誇ります。
第4位:カナダ
ホームステイ先としても人気のカナダは、治安の安定もさることながら人種の多様性に関しての理解も深いことが魅力です。国民性が寛容であり、移住者が馴染みやすい社会であることが特徴的です。またゲーム産業やAI産業なども活発なことから、起業家からの人気も高まっています。
第5位:バーレーン
育児や医療の環境が充実していることから、ライフバランスが保ちやすいことが魅力です。また収入の増加を目的として移住する人が多いことも特徴的と言えます。
第6位:オーストラリア
シドニーやメルボルンへ移住する起業家が増加していることも特徴的ですが、やはり生活の質の高さはかけがえの無い魅力。また世界的なIT企業も多数輩出していることからも起業家から注目されている移住先です。
第7位:スウェーデン
世界屈指の福祉国家であるスウェーデンは、安定した雇用環境と充実した教育制度に信頼があります。ただし国民性としてはパーソナルスペースを尊重する傾向がありますので友達を作ることが難しいという声もあり、社会生活への評価はやや低めの結果に。
第8位:スイス
社会生活への評価はかなり低めのスイス。その原因は、制度面の充実さと生活の質の低さの差にあると言えます。その分安定した政治や経済面の信頼度は高いです。
また日本は今回のアンケートでは30位の結果となっています。昨年度の結果では22位であったことから大幅に順位を落としたと言えるでしょう。「起業のしづらさ」「ワークライフバランスの取りづらさ」そして国民性から成る「友達の作りづらさ」において低評価となっていますが、「治安の良さ」では堂々の世界1位を取得しています。表裏一体の国柄の特色が浮き彫りになった結果となりました。