タイ警察 東北下部にて一斉取締り 4000人以上逮捕 半数以上は麻薬関連

タイ警察東北下部にて一斉取り締まり

ナコンラチャシマ、ブリラムなど東北下部8県を管轄するタイ警察第3管区は11日、麻薬密売、銃器不法所持などの容疑で4058人を逮捕し、銃211丁、覚醒剤23.4万錠などを押収したと発表しました。5月28日から実施した管区内の犯罪一斉取り締まりによるものとされ、逮捕者のうち2312人が麻薬関連、1422人が賭博関連であったことも公開されました。

過去にもタイ警察は定期的に一斉取締りを実地し、その都度逮捕者の人数や概要などを公開しています。年末から年明けにかけても、スコータイ・タークなどタイ北部9県を管轄するタイ警察第6管区が管区内取り締まり強化を行い、麻薬、銃器不法所持などで1458人を逮捕したと発表したばかりです。また、覚醒剤30・5万錠、銃192丁なども押収されています。

今年頭には約7000人の逮捕者を出した大型取り締まりも

また記憶にも新しい今年4月11日には、タイ正月を祝う祭りソンクランの連休前に大型の取り締まりを実地。

  • ノンタブリ、サムットプラカンなど中部9県を管轄するタイ警察第1管区……覚醒剤300万錠、銃188丁押収、535人逮捕。
  • チョンブリ、ラヨンなど東部8県を管轄するタイ警察第2管区……銃150丁、覚醒剤12.6万錠など押収、150人逮捕。
  • ナコンラチャシマ、ブリラムなど東北下部8県を管轄するタイ警察第3管区……銃173丁、覚醒剤24万錠など押収、3600人以上逮捕。
  • コンケン、ウドンタニなどタイ東北上部11県を管轄するタイ警察第4管区……銃215丁、覚醒剤44万錠など押収、2663人逮捕。

と実に約7000人もの逮捕者を出す事態となり、その後初とも言える大型の取り締まりとして行われた今回は、ソンクラン前には及ばないもののタイ社会における危険因子の存在を改めて強く露呈する結果となりました。

タイ観光における犯罪捜査や抑制

タイ観光警察による操作室においては、観光犯罪の情報を収集し、国内、国際犯罪者、犯罪団の犯罪リストを作成しています。

観光業・観光ガイド法違反、もしくはタイ王国政府、警察庁、中央捜査本部、観光・スポーツ省の方針、タイ王国の法律に従わない行為を一概に取り締まり対象としています。例えば今回の逮捕にも大きく繋がった麻薬犯罪、ダンピング、基準違反とされた観光業者や宝石詐欺なども含まれます。

管轄地域の観光業者においては、それに関したデータベース(ホテル、レストラン、みやげ物屋、娯楽施設など)を構築した上で、犯罪抑止および犯罪者逮捕の計画策定のために利用しています。またタイと良好な貿易関係、多くの観光客を受け入れている国々の海外機関と協力関係を密にすることを重要視すると共に、その対象国の観光客に関わる問題を解決、国内国際犯罪を取り締まります。

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