シンガポール5年連続「最も安全な国」
米ギャラップが行った「自国は安全と感じるかの法秩序指数調査」。これにおいてシンガーポールは「最も安全」との結果が出、5年連続で1位を獲得したことになります。
ギャラップは昨年も142ヶ国・地域の住民約15万人に対して調査を行いました。その内容は
- 夜間の1人歩きに恐怖を感じないか
- 犯罪被害に遭ったことがあるか
- 自国の警察は信頼できるか etc……
などに代表される治安や安全性に関するもの。例えばその中でも「夜間の1人歩きを安全だと感じている」と答えた割合は、世界平均が68%の最中でシンガポールは94%の数値の高さを出しています。
スマート都市指数でも高水準
シンガポールは、スマート都市指数などのほかの調査においても「安全な国」との評価を得ていることが分かりました。指数得点はシンガポールが97。ノルウェー、アイスランド、フィンランドが93で2位。ウズベキスタンと香港が91、スイスとカナダが90、インドネシアが89,10位デンマークが88。
ギャラップ域内幹部のノーラス氏は「シンガポールは繁栄を確保するため社会のあらゆる面で安全を重視しており、調査結果は驚くに当たらない」とコメントしています。
対して指数が50以下だったのはベネズエラ(44)とアフガニスタン(45)。ベネズエエラでは、4人に1人近くは、過去12カ月間に襲われたことがあると回答しました。資産や金を盗まれたことがある、との回答は42%。アフガニスタンでは窃盗犯罪の被害は多くありますが、警察への信頼は高いという結果になりました。
「生活費の高さ」は安心に繋がるのか?
シンガポールで生活するにあたって感じられる安全性はその「生活費の高さ」に比例して守られているのでは?という見方もありますが、安全指数1位のシンガポールの生活費は、同じく1位というわけではありません。
エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)の調査によると「シンガポールは世界で最も生活費が高い」とされています。ですが個人所得税率を考慮すると順位は下がるのです。企業サービスのソブリン・グループによると、高所得者の生活費でシンガポールは11位の高さ。アジアで最も高いのはソウルで6位。 平均的所得者の生活費の高さではシンガポールは13位。
アジアでシンガポールより高いのは東京(9位)、大阪(10位)、ソウル(12位)。 高所得者、平均的所得者の生活費ランキングで1~3位はコペンハーゲン、パリ、テルアビブと続きます。シンガポールは安全性と個人所得税率を加味した上でもデータ上「安全且つ住みやすい国」とされることが分かります。