フィリピン:アグリビジネスの農業起業家への予算増額 ジョブフェアに向けて貿易産業省も協力姿勢

ダバオ農業省、アグリビジネスの起業家への予算増額を提案

ダバオ農業省(Department of Agriculture:以下DA-DAVAO)のJanet Dobli氏は、アグリビジネスの起業家精神を発揮し、安定した市場を確立する支援活動を強化するため、2020年までに年間予算額を1,000から1,100万ペソに増額することを目指していることを明らかにしました。
予算の増額は新市場の雇用機会、企業開発戦略、新市場のインフラをもたらすと述べ、また、アグリビジネスに乗り出す農家の数も去年の600人から、今年は675人に増加することも目指しています。

市場促進は、農家に製品を展示する機会を提供する活動の一つであると説明し、アグリビジネス事業部は加工業者を通じてバイヤーなども招待しているとのことです。 地元農家にとって持続可能なものにするには、加工済みか新鮮かどうかだけでなく、製品の市場性を理解していることが重要だとDobli氏は強調します。また市場アクセス、旧式の技術、高水準の市場需要および自然災害は農業起業家に影響を与える要因の1つです。
今回提案された予算増額は、農業分野と産業のためのものであり、十分に検討していくべだと言えます。

貿易産業省と労働雇用省、2019年のジョブフェアに向けて提携

その傍らダバオ労働雇用省(Department of Labor and Employment:以下Dole-Davao)とダバオ貿易産業省(Department of Trade and Industry:以下DTI-Davao)は今回、5月1日に開催予定のジョブフェア「Trabaho、Negosyo、Kabuhayan(以下TNK)2019」に向けて提携を結ぶことを発表しています。TNKは、2017年から2022年にかけて、雇用と起業を通じての適切な雇用機会の創出を目的としたブループリントを提出するためにDTI-Davaoが実施しているプログラムです。

昨年、同プログラムは中小企業(MSMEs)82社から資金調達手段に関する問い合わせを受けており、さらに57社がビジネス・コンサルティング・サービスを利用しています。
Dole-DavaoのJason Balais氏によると、同プログラムは当初はジョブフェアとして開始されたものの、現在では雇用や事業、生活支援の機会も取り入れたとのことです。

氏はまた、プログラムの全体的な目標は、求職者だけでなく、起業や生活支援を始める人々のためにも、より多くの選択肢を創出することだと述べました。
アグリビジネスの活性化や農家からの転進のためにも、雇用機会の拡大と並行して農業起業家のための筋道を整備するための試みが注目されています。

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