インドとベトナムの繊維・アパレル貿易が活況。ベトナムの生産環境問題クリアも課題

ベトナムの繊維・アパレル産業が抱える「水への依存リスク」

ベトナムの繊維・アパレル産業は水とエネルギーに大きく依存しています。そのため持続可能な発展を促進し、国家経済に貢献し、環境目標を達成するための取り組みが必要であるとWWFのVan Ngoc Thinh氏は述べています。

ベトナム繊維協会(VITAS)と世界自然保護基金(WWF)は、11月28日にホーチミン市にてベトナムの繊維・アパレル産業の水のリスク報告書を発表し、メコン地域の水リスク評価ツールを開始しました。この2つの報告書とツールは、今後の繊維・アパレル企業の発展を支援すると期待されています。

繊維・アパレル産業はベトナム経済の重要な分野の1つであり、水の需要が高い産業、特に織物の加工や染色にも使用されています。 ベトナム繊維協会(VITAS)によると、ベトナムは中国、インド、バングラデシュに続いて世界の繊維輸出国の4位に位置づけられていますが、環境的な問題も同時に根付いていることが分かります。

水管理と産業利用を改善するために、排水処理設備への投資を増やし、排水処理設備や技術の財源が不足している工場や工業団地の問題を取り除く必要があるとの調査結果が出ています。そこで産業パートナーとして名乗りを挙げているのがインドです。

環境問題の根強いベトナムの綿産業、インドからのサポートを示唆

インドのアパレル製品輸出は昨年、310億米ドルを超え、前年比10.23%増加しました。 インド政府の統計によれば、2017年から18年度までの間のインドの繊維衣料品輸出は約367億米ドル。ベトナムへの輸出は42%増の5億5,500万米ドルとなっています。

この件に関してReddy総領事は「繊維製品における二国間貿易は過去2年間に驚異的な成長を記録しています。しかし、両国間の繊維製品貿易は依然として大きな可能性があります。ベトナムは大量の原材料を輸入する必要があり、綿、糸、二次製品、織物などの衣料品原材料の調達を多様化を検討いました。インドは世界的に競争力のある価格で高品質の素材、織物、装置のサプライヤーの1つです」と述べました。

また、インド-アセアン自由貿易協定(FTA)の下、ほとんどの種類の綿糸、綿織物、綿ニット地が来年1月1日からインドから輸入される可能性があり、 「それゆえに、インドは、綿、糸、織物を供給するベトナムにとって信頼できるパートナーになれます」と同氏は述べています。

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