バランガイの4つを今年度チャイルドフレンドリーとして認定
ダバオ市政府は11月末、MaaエリアにあるSunny Point Function Hallにて2018年に最もチャイルドフレンドリーであったバランガイ4つを認定したと発表しました。ダバオ市は、フィリピン国内でもチャイルドフレンドリーな都市として、児童の権利の保護を支持していることで知られています。
今回4つの異なるカテゴリーで最優秀バランガイとなったのは、Matina Aplaya、Tugbok Proper、Biao Escuela、Balengaengの4つとなります。なお、これらのバランガイが実施したプログラムの長いプロセスによって、2016年の受賞バランガイが今になって決定・発表されたとのことです。
Matina Aplayaバランガイ代表のNestor Cirunay氏は今回の勝因の理由として、
- 地域の子供たちのためにミニライブラリーの設置をしたこと
- 子供たちの事を考えてバランガイを改善するために、より多くの条例を可決したこと
などの取り組みを強調しました。 このように地域が子供たちに優しい環境を作り出すために努力をし、またそのバランガイの努力を認識することは、他のバランガイにも良き慣行を促進する良い方法として期待されています。
子供を健やかに育てるバランガイ
バランガイとは、フィリピンの最小自治体。その長であるバランガイキャプテンのもとで構成されていて、キャプテンは毎回選挙により決定されます。自警組織も消防団もありゴミの収集車もあり、救急車さえもあるところも存在しています。
バランガイは身分証明書も発行し、お葬式もお祭りや早朝からのマーケット、そして小学校もあり国政選挙の投票所の運営もしています。低所得でも生きていける仕組みがこの組織にこそあり、その中には子供たちが安全に楽しく過ごせる施設も充実しています。以前は治安の悪い街ではありましたが、現在は24時間オープンのネットカフェなどもあり子供たちの遊び場となっているほどです。
時にはバランガイ主催で子供たちを招集し、ダンスを披露する催し物も。子供は地域で育てるというフィリピンの国民性が凝縮されたような団体なのです。日曜日にはバランガイ主催の子供イベントがメインロードで開催されるなど、まさに「子供は宝」を体現しているようなバランガイ。今後も、未来を担う子供たちが安全に、そして健やかに育っていくことをサポートする団体として期待されていくでしょう。