フィリピンのクリスマスシーズン名物「クリスマスキャロル」が無くなる日

フィリピン名物クリスマスキャロル

12月も近づき、日本だけではなく世界中にクリスマスの足音が近づいてくるのを感じます。カトリックの多いフィリピンではハロウィンの文化が薄く(ハロウィンは元々はプロテスタントの文化であるため)、9月から既に街中にはクリスマスソングが流れ始めます。

フィリピンにとっても、一年に一度の大きなイベントとなるクリスマス。そんなフィリピンで、クリスマスシーズンに行われる「クリスマスキャロル」という習慣をご存知でしょうか?

フィリピンでこの時期になると、子どもたちがクリスマスソングを歌いながら道路を歩きます。その目的は、赤信号で停車している普通車、基いその運転手。赤信号になるたびにジプニーに足を置き、道路で止まる車の窓をノックし、小銭を貰います。この風習をクリスマスキャロルと呼ぶのです。

クリスマスキャロルはハロウィンでのトリックオアトリートの如く、道路だけではなく家々を周り小銭を貰うことも。家々の延長線上で、停車中の車にも乞う文化として定着しています。学校の友達や近所の友達を誘い合って、子どもがグループとなって小銭の寄付を求め歩きます。中にはとても歌が上手い子どももいて、この時期のフィリピンの名物ともなっているのです。

子どもの安全を守るため各警察署に指示が

そんなクリスマスキャロルは長らく続いてきましたが、この度ダバオ市の警察最高責任者は各警察署に「子供たちが交通事故に巻き込まれることを防ぐため、道路でクリスマスキャロルを行う子どもたちを保護する」ように指示したことが話題となっています。

女性と子供の保護デスクのチーフであるリリベット・レモラー警察官は「子供たちを車にひかれてしまう危険性から守らなければいけません。そのため私達は子供たちを保護します」と述べました。子どもたちは保護された後、サンペドロ警察署近くにある社会福祉開発省の Quick Response Team of Children’s Concernまたは、各地域のバランガイにある社会サービス部門に引き渡されるとのことです。

フィリピンの道路は交通量が多いだけでなく、運転が荒いことも特徴的です。そのため事故に遭う危険性が高くなり、子供達がぞろぞろ道路に出てきても関係なく飛ばす車も多く存在します。轢かれる可能性は十分あります。子どもたちの安全を優先したこの指示を受けて、ダバオ警察は道路でクリスマスキャロルを行っている者を見かけたら警察署まで連絡するように求めています。

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