第18回アジア大会閉幕 インドネシアは総合4位
ジャカルタで開催されていた第18回アジア大会は、2日に閉会式を迎えました。主催国であるインドネシアは金メダル獲得数31個で総合4位に入り、開催時の目標を達成しています。ジョコ・ウィドド(通称:ジョコウィ)大統領は「より大きな大会を開催できる」と述べ、2032年夏季五輪招致を計画することを発表しました。
金メダル獲得数による総合順位では、参加45カ国・地域中、インドネシアの4位は3位韓国(49個)に次ぐ形。首位は中国で132個、日本は75個で2位という結果になりました。5位は21個のウスベキスタン、東南アジアでは12位タイ(11個)、14位マレーシア(7個)、17位ベトナム(4個)、18位シンガポール(4個)などが続いています。
1日のセパタクロー男子クアッド(4人制)で優勝したインドネシアは、16日間の大会期間中に金31個、銀24個、銅43個の計98個のメダルを獲得。初めてアジア大会を自国開催した1962年の金11個、銀12個、銅28個の計51個を大きく上回り、史上最多を記録しました。初採用された地元発祥の伝統武術プンチャックシラットでの優勝の影響は大きく、目標の金16個も達成しています。
大会MVPは競泳日本 池江璃花子選手
金75個で2位になった日本。閉会式前にはOCAが会見を開き、大会MVPとして競泳で金6個を獲得した淑徳巣鴨高校(東京)3年の池江璃花子(18)選手が選ばれました。創設された1998年バンコク大会以降、日本人選出は4人目となります。
池江選手は「本当に素敵な賞をいただけたことを光栄に思う。自分の最高のパフォーマンスで6冠を達成できた国なので、すごい思い出のある国」と話し、20年東京五輪でも最高の結果を出せるよう努力を続けると誓いました。
「大きな大会開催に十二分」成功をさらなる飛躍へ
ジョコウィ大統領は1日、西ジャワ州ボゴール市のイスタナ(大統領宮殿)で国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長らと会談。その後、「このアジア大会の経験をもって、インドネシアはより大きな大会を十二分に開催できる力があると信じている」と強調。
さらには2032年夏季五輪招致を早期に計画する考えを示しました。またバッハ会長はインドネシアのホスピタリティーと一体感を高く評価した上で、「オリンピックを成功裏に開催させるための全てを持っていることを示した」と賞賛しています。
10月8~16日には、障害者向けのアジアパラゲームがジャカルタ特別州で開かれます。