全盲の人も楽しめる絵画の美しさ!ベトナム・ハノイ市で「マリス作品展」開催

全盲でも楽しめる現代美術「マリス」ハノイ市で作品展開催

ベトナム・ハノイ市で現代美術「マリス(MARIS)」の作品展および共同制作ワークショップが開催されます。12月1日(土)から9日(日)までの期間限定開催。会場はハノイ市カウザイ区サクラステーションです。コンセプトは「全盲の人も含むすべての人が見える絵画とその絵画技法」。目で見ずとも楽しめる芸術品の考案として展開され、入場無料となっています。

これは独立行政法人国際交流基金の助成により、さくらステーションおよび日本ダイバーシティアート学会が主催し、在ベトナム日本国大使館と社会福祉法人日本盲人福祉委員会が後援するものです。日越外交関係樹立45周年記念事業にも認定されています。マリスを考案した現代美術アーティストの高橋りく氏も来場することが発表されています。

砂の大きさや香りで感じる!マリスの秘密と特徴

高橋氏が2009年に考案した現代美術「マリス」は、全盲の人も含めた「すべての人が味わえる絵画技法とその技法」を用いた絵画を指します。その内容は、砂をもちいた芸術作品。「マリス世界統一基準表」により、色の濃さを砂の大きさの違いによって表現。そして色相を香りで表現することが特徴です。

砂の色の濃さは10段階あり、濃い色は粗い砂、薄い色は細い砂で表現。色相は、絵画の上に塗布するハーブエッセンシャルオイルの香りを用います。オレンジ色の砂であればオレンジの香り、紫色はラベンダーの香り、緑色はセージの香りなど、色のイメージと直結する香りで表現していきます。

高橋氏は2010年に「マリスアートプロジェクト」を発足。「世界中の盲学校の子どもたちや目の見えない人びとに、アートを通して世界平和を伝えること」「晴眼者と一緒にマリスの絵を楽しんでほしい」という想いから活動を続けています。絵画という代表的な芸術作品を用いることで、見えなくても知覚し感じ、その美しさを共有してもらいたいという気持ちから今後も活動を続けていくとのことです。

マリス作品展概要

  • 開催日:12月1日(土)~9日(日)
  • 作品展:各日10時~17時
  • ワークショップ:12月1日(土)、2日(日)、8日(土)、9日(日)の各日11時~12時、15時~16時
  • 会場:ハノイ市カウザイ区サクラステーション(2F, B Tower Thang Long Number One Bldg., Khuat Duy Tien St., Cau Giay Dist., Ha Noi)

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