世界の国々のインターネットの利用時間は?
民間企業から、国別のインターネットに関する調査報告書が発表されました。これによりますと、1日にインターネットに費やす時間の世界平均は1日当たり6時間42分になります。インターネット使用ランキングのトップ5位は以下の通りになります。
- 1位:フィリピン(10時間2分)
- 2位:ブラジル(9時間29分)
- 3位:タイ(9時間11分)
- 4位:コロンビア(9時間)
- 5位:インドネシア(8時間36分)
1日24時間のうちインターネットに費やす時間が10時間を越えるフィリピンがトップとなり、以下ランキングからもアジア地域と南米地域が利用時間が非常に長いことが分かります。
日本でもインターネット依存・スマホ依存などが度々問題視されていますが、肝心の日本の平均利用時間は1日当たり3時間45分。これは世界でも最短時間の部類に入るという意外な結果となりました。またGDP1位のアメリカは6時間31分、同2位の中国は5時間52分となりました。
SNSでもフィリピンの利用者が顕著に。日本の利用時間は?
今回の報告書によると、世界の総人口の中でインターネットを利用している人は57%。この数は年々増え続けていて、昨年2018年には新たに3億6000万人以上がインターネット利用者となったことから、今後も伸びていく可能性が高いと思われます。
また各国人口別のネット接続率では、最高はアラブ首長国連邦(UAE)の99%。最低はアフリカ・ガーナの35%で国別で大きな格差があることも分かりました。
またインターネットの種類別では、頭打ちと指摘されるツイッターやフェースブックなどに代表されるソーシャルメディア経由が目立ち、世界平均では2時間16分となりました。ソーシャルメディアにおいてもフィリピンの利用人口は非常に高く、1日あたり平均4時間12分の利用時間となります(日本ではこれにおいても平均36分という最短時間となります)。
フィリピンのインターネット利用時間が長いワケ
それでは、なぜこれほどまでにもフィリピンのインターネット利用時間が長いのでしょうか。それは「海外就労者の割合」と「家族と過ごす時間の割合」の多さが関係していることが予想されます。
フィリピンでは、実に総人口の10%が海外就労者であり、その数は一千万人以上です。またフィリピンでは家族との結びつきを深く大切にする国民性が根付いており、海外で離れて働いている身内との連絡手段としてインターネットを活用していることが大きな要因となっていると言えます。
それを裏付けるようにフィリピンでは、リーズナブルなテキストメッセージの利用量も世界一。安直な国民性がネットに合っているとも言われています。またネット接続に使う端末についてはパソコンやタブレット利用が多数を占めていますが、その比率は減少気味でスマートフォンを使う層が増加している傾向にあります。