タイの路上屋台が続々と消滅 撤去開始から1万件以上
タイの名物でもある路上の屋台営業。ですが現在大通りなどでは順次撤去が行われています。現在スクムビット地区では屋台のほとんどが撤去されていて、バンコク都内で488ヵ所、11,805件で撤去が報告されています。 そして昨年12月中には、プラカノン地区やラーブラナ地区での撤去が実行されました。撤去対象は路上で販売している屋台売りとなっています。
撤去された主要大通りはスクンビット・ソイ38、スクンビット通り、ナナ〜アソーク間)、プラトゥーナム市場周辺、サイアム駅下ナイトマーケット、セントラルワールド前、シーロム通り、ホイクワン・ナイトマーケットなど。撤去後はバンコク都公認の屋台エリアを設け、そこに移動させる計画が進行中となっています。
これは公認エリア以外の主要道路で営業する屋台街に関しては今後も撤去される可能性が高いという意味ともなります。スクムビットのソイ1~21などの代替としては、ワッタナー地区でルンアルンタラートなど5ヵ所、クロントゥーイ地区で4ヵ所に振り分けており、合わせて400件を収容できるとしています。
ヤワラーとカオサン通り以外の主要道路は次々に撤去
元々は2017年に「ソンクラン連休明けの4月18日、バンコクの主要道路で営業する屋台が、年末までに全て撤去される」というニュースが報じられていました。日本でも報じられるほどの大きなニュースとなり、バンコク知事の首席顧問を務めるワンロップ・スワンディー氏はAFPの取材に、「市街のすべての主要道路で、服やコピー商品を売る露店、食べ物を売る屋台の営業は禁止される」とし、「秩序、および衛生上の理由で許可されない」と述べています。
ワンロップ氏は「バンコク首都圏庁は現在市内の全50地区から露天商を立ち退かせ、歩道を歩行者に返そうと取り組んでいます。例外はありません」と説明していますが、BKマガジンの下記記事によれば、ヤワラーとカオサン通りについてはバンコクの観光の中心地であることから、外国人のためにこの2つのエリアの屋台街に関しては撤去しない計画となります。
トンロー、エカマイ、プラカノン、プロンポン、オンヌットの屋台街については、現在は「大通り沿いは禁止」とのことで、それ以外の営業は今のところ認められています。スクンビットエリアから次々と屋台が消えていくことから、今年中か来年中にはスクンビットには屋台が全く無いという状況になることも十分に考えられます。タイの魅力のひとつである屋台文化を楽しむために残された時間は、そう長くはないのかもしれないことを伺わせます。