半年閉鎖のボラカイ島環境問題、進捗は?著名ホテルも営業許可が下りない実態

環境整備のため半年間の閉鎖期間であるフィリピン・ボラカイ島

 

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以前こちらの記事でもご紹介した、フィリピンボラカイ島の環境問題。観光客やそれを受け入れる住民の生活排水、ゴミ投棄、水の過剰使用などが原因となり、世界のベストビーチにも選出されたボラカイ島の浜辺は環境悪化の一路を辿っています。

特に白い砂浜の美しい観光スポットのホワイト・ビーチは、多くの観光客が砂を持ち帰ってしまうことから、4万年かけて作られた白浜が枯渇の危機に晒されていました。そこでボラカイ島は今年の4月26日から半年間閉鎖をし、島内の環境・インフラ解決を図っているのです。

今年10月から2019年末にかけて、3ステップに分けた観光客受け入れを

 

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その当面の閉鎖期間である半年も終わりが近づいてきた最中、実際の下水道処理設備、違法建築の撤去など環境整備の進捗は著しくないようです。

今月2日、フィリピン観光省はボラカイ島の環境整備・再開計画を発表しました。その中で再開は3段階に分けられていることが明らかになり、10月26日からその1段階目として観光客を受け入れるようにするとのこと。ですがその後も排水工事や道路拡張の工事は続きます。

その後の2019年半ばには2段階目としてさらなる数の観光客を受け入れ、2019年末までには3段階目として全ての島で観光客を受け入れられるようにしていく方針です。このような段階を踏んで再開のステップを分けることになったのには、宿泊施設の違法建築などが大きな原因となっています。

営業許可ホテルは6分の1以下。大手ホテルも……

観光省は先月末、10月に再開できる宿泊設備を調査。島の中に宿泊施設は440軒あり、当初は再開可能施設は3分の1程度はあると見越していました。しかし実際に営業許可が出たのはなんと71軒。これは全体の6分の1にも満たない少なさになります。

特にその中でも大手資本ホテルが占める割合が大きく、中小ホテルは厳しい実態。とは言えども営業許可の出ないホテルの中には「シャングリア」や「ヘナン」などの著名なホテルも含まれていることが分かり、ボラカイ島の環境問題の根深さを感じさせます。

プラスチック禁止の条例制定。しかし地元からは猛反発

この環境問題を大きく受けて、ボラカイ島では新たな条例が制定されました。それは「使い捨てプラスチックの使用禁止」です。これはプラスチック袋はもちろん、ファーストフード店で多用されるストローやスプーン・フォークなども含まれます。また、ホテルのアメニティなども含まれます。

違反者には2000ペソの罰金、再犯者には2500ペソが科せられ、ホテルには営業停止措置が取られるとのことです。ですがこの条例での措置は「観光業を含めた営業そのものに差し支える」と、飲食店・宿泊店から激しい反発を受けているのが現状です。

積み重なった根深い環境問題の末に綱渡りのように体現されていた、氷山の一角である仮初めの美しいビーチ。今回勃発した問題の整備が整い、元の本当に美しいホワイトビーチを楽しめる日は一体いつになるのでしょうか。

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