フィリピンの美しい観光名所、ボラカイ島。荒廃した島は半年の閉鎖で本当に蘇る?

美しいホワイト・ビーチで知られるフィリピンのリゾート地、「ボラカイ島」

フィリピンで1、2を争うリゾート地である「ボラカイ島」をご存知でしょうか。

ボラカイ島はフィリピン中部、シブヤン海に浮かぶ島。フィリピン有数の観光地の1つとして人気を有してきました。骨か鉄アレイのような形をした長細い小島であることが特徴的で、面積は1,002ヘクタール、島の長さは7.5km、幅は最も狭い場所で2kmしかない小さな島です。

そんなボラカイ島を世界的に有名にしたのは、全長4kmにわたる白浜のビーチである「ホワイト・ビーチ」ボラカイ島の西側にあり、島の95%の住宅や商業施設が集中しています。

その他にもボラカイには小さいながらも美しいビーチが数多くあることから、2012年にはアメリカの旅行雑誌『トラベル+レジャー』によって、世界最高の島とも評価されました。

美しい島と浜辺が「ゴミ溜め」になっていく……ボラカイ島の現在

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ですがそのボラカイ島は、4月26日から半年間の「閉鎖」を実地しています。その理由は「観光汚染」。そして原因となるのは観光客のみではありません。

もちろん観光客の廃棄するゴミや生活排水なども大きな問題とはなっています。特にホワイト・ビーチの浜辺の砂を多くの観光客が持って帰ってしまうことが原因となり、4万年かけて作られた白浜が枯渇してしまう危険性もあります。

ですがそれらと同様に問題視されているのは生活インフラや住居・商業環境。多くの観光客を受け入れるために宿泊施設やレストランなどの違法建築が海岸部を中心に乱立しているのが現状です。それによりさらなる生活排水・廃棄物が生じ、さらには水の過剰使用、土地の用途規制、人口の増大などの環境問題が増え続けています。

ボラカイ島の閉鎖……重要な観光地ながらも、多くの国民が「賛成」

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そこで「ゴミや生活排水の処理と違法建築の取り壊し」を名目とし、6ヶ月の閉鎖を実行され始めたのが今年の4月。

この問題はドゥテルテ大統領が同島を訪れ『ボラカイの海は汚染溜め』と発言したことから始まっていて、抜き差しならぬ環境汚染の実態が次々と暴かれています。

閉鎖の実地前には民間調査会社が全国の成人1200人を対象にアンケートを行いました。その設問は『1年間の閉鎖』を問う内容にもかかわらず、強く賛成が38%、賛成が26%の計64%が閉鎖措置を容認し、分からないは17%。

これに対して10%が強く反対、同じく10%が反対の計20%となり、ボラカイ島の長期閉鎖は国民の間で支持されていることが明らかとなりました。また学歴別を見ると高学歴ほど閉鎖賛成が多くなり、大学卒が70%、高校卒が69%、小学校卒が57%との結果に。

懸念されるボラカイ島の「これから」。半年の閉鎖で大丈夫?

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このように思い切った措置に出た政府側ではありますが、「半年間の閉鎖措置でボラカイ島が蘇るのか?」「将来的な環境の復元のために、建設的な方法があるのか?」とは疑問視されています。

この理由は、「長期的・総合的なボラカイ島の再生計画が無いまま、場当たり的に作業が行われている」ことから。ボラカイ島の現在の荒廃を招いた州知事以下の行政関係者の入れ替えも無く、このまま閉鎖が解除されても島内の不法体質は変わらないのでは、と懸念されています。

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