フィリピン禁煙化、順調に進む 煙草パッケージのインパクトや価格値上げが効果大

フィリピン100万人の禁煙

ダバオ地方の保健省(Department of Health:以下、DOH-Davao)の発表によると、タバコのパッケージに施された視覚警告効果がダバオの喫煙者数減少を促しているとのことです。

DOH-Davaoが行っているたばこ規制プログラムの管理車のRosemarie Basañez氏は、5月31日、「写真を使った視覚警告表示を実施して以来、多くの喫煙者が喫煙をやめた」と報告しています。実際にフィリピン国内の喫煙者数は1,730万から1,630万に減少しており、この視覚警告がたばこ離れに貢献したと予想されます。

パッケージに印刷されている写真には、四肢の変形やボロボロの肺などが使用され、喫煙がどれほど健康に悪影響を与えるかを視覚的に警告しています。

「禁煙先進国」フィリピンはリーダーの意思も固い

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フィリピンの大統領であるドゥテルテ氏(写真:右)は、「フィリピンではたばこを吸わない国にしたい」というの目標から、喫煙者を減らす取り組みが国内で強化されています。

ドゥテルテ氏は元ダバオの市長であり、その当時に禁煙をルールとしました。それから市長在任中の22年間、彼が大統領になるまでそのルールはずっと守られてきています。

「健康維持のためではなく、公共の利益の為、国の繁栄の為に禁煙にしたんだ。」

禁煙をルール化させたドゥテルテ氏の言葉です。今尚発展途上国でありながらも、禁煙化においては先進国となっているフィリピン。世界的なスタンダードになりつつある「禁煙の世の中」に最も近い大統領の1人と言えるのではないでしょうか。

非喫煙者には嬉しい、フィリピンの厳しい喫煙事情

昨年8月、禁煙大統領令がフィリピン全国で施行されました。公共の場での禁煙を義務付ける大統領令26号が実地され、現在は指定喫煙所の設置条件を厳しく規定されています。違反者には初回の違反で500〜千ペソ、2回目で千〜5千ペソ、3回目で5千〜1万ペソの罰金が科されます。

街中でのたばこ売り(フィリピンの場合は1本から購入する事が可能)も見かけなくなった昨今。マニラ空港、セブ空港共に建物内は全面禁煙、ほとんどの4つ星以上のホテルも全面禁煙です。国内ショッピングモールやレストラン(テラス席含む)なども、年々次々と禁煙指定となってきています。

フィリピンにおける喫煙者の大半を占めるのは若者であり、一部は幼少時代から喫煙を始めている者もいることから様々な健康問題を抱えています。この視覚警告はずいぶん前から実施されていましたが、それに加えたばこの価格上昇も喫煙者減少に大いに貢献していると思われます。

2020年東京オリンピック開催を受け、日本は多くの外国人旅行客を出迎えます。喫煙による健康被害を最小限に抑えるため、世界の禁煙スタンダードにどこまで近づけるかが注目されています。

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