ダバオ Araw ng Davao祭りの真っ最中
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ダバオには年に2回大きなお祭りイベントがあります。1つは毎年3月16日の「ダバオの日」を祝う市制記念日のお祭りアラウ・アン・ダバオ「Araw ng Dabaw」。もう1つのお祭りは8月に行われるカダヤワン・フェスティバル「Kadayawan Festival」(収穫祭)です。
そして現在ダバオ市はこの「第82回 Araw ng Davao」の真っ最中。Araw ng Dabaw祭りは毎年3月に入ると直ぐに祝賀ムードになり、リサール公園でオフィシャル・オープニングのイベントが開催されてスタートを切り、16日の市制記念日当日に行われる市内パレードでピークを迎えます。
3月16日は「祭日」で、市民全員が市制記念日を祝います。 ダバオ市制記念日週間には市内のショッピングモールでは特別セールも開催され、各モールのイベント広場では有名アーチストによるショーなどで集客を促進しています。
開催初となるLGBTを対象としたミスコンも実地
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今年もこのAraw ng Davao祭りではパレードやライトショー、その他様々なイベントが開催されています。さらに今年は初の試みとして、トランスジェンダーを対象としたミス・コンテスト「Reyna Davaoeña」が3月8日に開かれました。
イベント主催者のEmmanuel Babao氏は記者会見の際、疎外されたLGBTコミュニティのメンバーを都市の行事に参加させる重要性から、社会的包摂の促進は同コミュニティの大きな取り組みと発表しました。
イベントでは30名の出場者たちが、差別禁止条例の強化やジェンダーアイデンティティの受け入れについて、それぞれの擁護を発声しました。このReyna Davaoeñaは、ダバオ市におけるLGBT平等化の第一歩だと言えるでしょう。さらに本イベントのスポンサーにはダバオ市長室(City Mayor’s Office)も含まれ、これはつまり、トランスジェンダーたちが法的に認められ始めていることがうかがえます。
そしてこちらの「BAHAGHARI TAYO(虹になろう)」は、ご紹介したAraw ng Davao祭りを象徴する曲となります。その陽気で軽快なフェスティバルミュージックに耳を澄ませながら、長らく続くフィリピンの祭りの喧騒に思いを馳せてみることも文化交流の形の1つと言えるでしょう。