予算委員会の報告書によると、2016~2017年のeVISA(オンラインビザ)の歳入が、1,200万ドル (=約13億3,000 万円)以上となった。オンラインビザの申請は年々増加しているという。
2014年9月より、各国からの入国をスムーズにするため、ヤンゴン、マンダレー、ネピドーの国際空港での入国に関してオンラインビザが開始された。
さらに2016年7月からは、タイ国境のタチレク、ミャワディ ー、コータウンにおいてもeオンラインビザによる入国が許可されるようになった。
2016年12月からは12種類のうち6種類のビザにおいて有効期間が3カ月、6カ月、1年まで選択 できるようになり、入国ビザの要件は緩和されてきている。
旅行業関係者によると、こういった措置にも関わらず外国からの旅行者の数は減少しているという。
オンラインビザの導入により、ビザ取得は簡便になった。以前は、ミャンマー大使館に滞在予定表を提出し、パスポートの送付が必要で、所要時間も1週間近く掛かっていた。
しかし、オンラインビザが導入され、3営業日以内での発行に代わり、今では、実質 数時間でビザが発行されるような状態となるなど、利便性が高まった。
2016年12月にビザの制度が変更になったが、実質的には、ビザ料金の値上げでもあり、その事による効果は薄いと考えられる。
2018年 10月以降、1年の期間限定措置ながら、韓国人と日本人を対象に観光ビザが無料となり、中国人向けに観光のアライバルビザの発行がはじまる。
こうした取り組みを通じて、旅行者が増える可能性はあるだろう。いずれにせよ、ビザがあることでミャンマー入国を避けている人もいることを思えば、緩和されることで観光客は増えていくだろう。
参考までに、政府が運営するオンラインビザ申請サイト(https://evisa.moip.gov.mm/)以外にも、偽サイトも多いようなので、注意してほしい。